僧帽弁閉鎖不全症手術の記録(7) 手術当日(その2)

手術の流れは
 
 麻酔導入 午前9時ころ

 手術    約3時間

 執刀医からの説明 

 麻酔覚醒

 集中治療室へ移動

術前の処置から、手術が終わり麻酔が覚めるまで
約5時間のスケジュールです




たろう君が手術に入ると、私達は待合室でひたすら待ちました

目の前の壁掛け時計を見ながらですが
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時計全然進みません
5分進むのにも、ものすごく時間が掛かる感じ

壁掛けテレビでは、平昌オリンピックのニュースが
繰り返し流れていました

最初は私達だけだった待合室も、他に面会の人達が来るように
なりました

ずっとソファに深く座っていると、かえって足が疲れてきて、
何度も足のストレッチ


先生からは12時前くらいには手術の説明と言われていたのに
12時になっても何も起りません

「遅いね」という一言が怖くて声に出せません

手術室につながる診察室もドアのガラス越しに暗いままです

その暗いガラスをじっと見つめていました
私の呼吸まで苦しくなりそう・・・


12時25分 (やっと)呼ばれて診察室へ

上地先生から手術の状態の説明を受けました
  
 まず、手術前のたろう君の心臓の状態は

 ・ 予想以上に弁の状態が悪かったとのこと

 ・ これでどうして症状が現れなかったのかとも

 ・ 腱索は一本を残して他は全て切れていたそうです

 実際開けてみないと分からないというのは本当でした
 
 でも、手術でその弁は縫い縮められ、腱索は再建されました


動画で手術前後の弁の画像とカラードプラを見ました
画像

逆流は殆ど無くなり、反り返るようにヒラヒラしていた弁も
もうそんな動きは見られません

弁を上から見た画像でも、弁がしっかり閉まる様子がはっきり見えました
  




注意 この先、痛そうな画像あります






その後、手術室が見える処置室へ通されました

目の前に現れた全面ガラス張りのとても立派な手術室 

ガラスの向こうに手術中(胸の縫合中)原田先生や他の先生方が
見えます
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上の大きなモニターには縫い合わせた皮膚の画像と
バイタル(心拍数、呼吸、血圧など)の表示

こんな最新設備の手術室で、何人もの先生方やスタッフの方が
(手術は通常8人体制)、たろう君の手術の携わってくれた

その様子を実際見て、この手術はきっと大丈夫と確信しました



まだ縫合中の手術室の前で上地先生から説明を受けました

モニターの数値の意味

輸血はしなくて済んだこと

切れてしまった腱索の再建について
人工腱索は、だいたい5本のケースが多いが、
たろう君は1本多い6本だったこと

そして、この手術では4つの山があるということ

1番目は手術そのもので一番大きな山
今はそれを越えているところ

2番目は今晩

3番目は血栓とかのリスクの高い3~4日間

そして4番目は術後1ヶ月

一番大きな山は、越えつつあるという安堵感と、
どうか今晩を無事に乗り越えてほしいという気持ちで、
先生の話を聞いていました


私達からの質問としては

 ・ 12時頃から説明と聞いていたのに、それより少し長引いた理由は
   (もう死にそうな思いで待ったあの約30分間を思うと、
    これは絶対聞きたかった)

    たろう君の身体が大きいので、その分「手数」がかかったから
    ということでした

    体重3キロくらいの子の手術が多いので、10キロだとなるほど
    ということですね(と、あっさり納得)

 ・ 皮膚の状態が悪かったことは手術には影響なかったとのこと
   
   実際、皮膚が良くない状態で手術を受ける子は、少なくないそうです
     


間もなく麻酔から覚醒させてICUへ移すとので、
それまでまた待合室で待つことになりました

その前に診察室で見せてもらった動画(上の動画)を
スマホとカメラで撮影

「皆さん、撮っていかれますよ」と、笑顔で上地先生



待合室に戻ると12時47分

さっきよりはだいぶ軽くなった気持ちで待ちます

この頃になると待合室がだいぶ混んできました

海外の大学から見学に来た先生もいました



14時10分 再び呼ばれて今度はICU室へ

ICUケージ(酸素室)がたくさん並んでいて
たろう君は一番奥の下の酸素室でした

そっとのぞき込むと、左側を上にして横たわっています
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目はうっすら開いていて、舌先がちょっと見え
虚ろな表情です

首と左脇腹に手術痕 脇と足先にはカテーテルがつながって、
数時間前までとは全く違う痛々しい姿
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すでに手術を受けたワンコの飼い主さんのブログで
手術直後の姿は見ていたので、ある程度のことは想像できましたが
やはり実際にたろう君のこうした姿を見ると心にズシリときます

でも、ひとつ良いことも聞けました

当初の説明では、内股にもカテーテル用の切開を入れるとのことでしたが、
たろう君の場合は後ろ足のつま先から注射針式で済んだそうです

ICUの上にモニターがあり心電図や酸素濃度の表示中
今の酸素室の濃度は40%で、徐々に外と同じ25%まで
下げていくそうです

ガラス越しに「いい子だね」とたくさん声を掛けました

聞こえたのか、目だけで少しこっちを見たような

処置室に戻った時に、
担当の原田先生から、改めて言われた言葉

「このタイミングでの手術は正解でした。
たろう君の心肥大の程度は比較的マイルドでしたが、
肥大していない心臓での肺水腫は激烈ですから」

その「激烈」という言葉のインパクトと言ったら、
つまり、たろう君の場合一回の肺水腫で取り返しの付かないことに
なっていたかもしれないということです

今頃になってじわじわと怖さが湧き上がってきた
そんな感じでした

たった1本の腱索でかろうじてつながっていたかもしれない命

でも、今回の手術で6本のゴアテックス糸でしっかり
つなぎ直してもらいました

もう最強です

もう大丈夫です




また夕方戻ることにして、一度病院を出ました

この日は病院の近く(2駅隣り)にホテルを予約していたので
チェックインして、軽く食事を済ませたあと再び病院へ


17時過ぎ

 手術が終わり3時間程経ちました
 たろう君包帯着を着せられておむつをしています
画像

 あの後、ウンチがするする出てきたそうです
 もうこの時は止まっていましたが、麻酔や手術中の水分補給による
 ものだそうです

 まだ横たわったままですが、表情はさっきより穏やかになっています

 今日はこのままゆっくり寝かせたいので、
 あまり長居せず病院を出ました

 
ホテルの近くの中華料理店で夕食

 ビルの五階のお店の窓からたろう君のいる病院の方角が見えました

 外に出ると、とにかく寒くて寒くて

 ホテルに戻りシャワーを浴びて、手術が無事終わったことを
 ワン友さん達にメールして10時ごろ就寝

 長い長い一日でした





  
 
 

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